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皮膚科

診 察
  • (1)
    部位診断の重要性:
    私たちが皮膚疾患を鑑別するのに、最も重要な判断基準は発症部位です。
    皮膚炎はその表面上の性状は、実はそれほど特異的はありません。同じ皮膚炎であっても、実際には局面によって様々な様相を呈し、逆に異なった皮膚炎に酷似している事もあり、実は表面の性状だけで鑑別できる疾患は、帯状疱疹や天疱瘡などの数種類に限られています。
    それに対して、発生部位にはある一定の法則が存在します。大きく言うとアレルギー性皮膚炎に関しては、血液の中の抗体が原因ですので、広く左右対称を来す傾向にあります。また、汗をかきやすい場所、衣服と摩擦する場所、日光に感作されやすい場所、部位の偏りがあればそれだけでも皮膚炎の性状や成因が分かる時があります。また、帯状疱疹や単純疱疹などは神経節に潜んだウイルスが再発するので、殆どが片側性に出現するのも診断には有効な所見です。
  • (2)
    診断の方法(method):
    皮膚科に限らず、その病名が分かるものは全疾患の半分、ましてやその成因まで分かるのは、全体の1割程度と言われています。では実際に1割の人しか治らないのでしょうか?いいえそれは違います。皮膚科に限って言えば、その疾患の殆どはたったの4つにだけ分類されるのです。しかもその分類は全て同じ治療方法が有効であり、この分類だけ間違えなければ、診断は詳細までつかなくても、治療は可能です。
    ですので、私共はもしその成因を詳細に調べる際には、治療効果と採血この二つを持って診断いたします。つまりこの分類を間違えないよう、具体的な治療薬を使い、同時に採血検査を行う。1週間後の再診時にこの治り具合と採血の検査結果をもってより具体的な診断が出来るという事になります。
    薬を使い、同時に採血検査を行う。1週間後の再診時にこの治り具合と採血の検査結果をもってより具体的な診断が出来るという事になります。

治 療 方 法
  • (1)
    皮膚炎治療:
    皮膚炎の治療は大きく、内服と外用薬に大別されます。ここで皮膚炎の性状が大きく関与しますが、一般的に炎症を抑え組織の修復を司るのは外用薬です。ここで勘違いしてはいけないのは、外用薬に掻痒感を抑える力が殆どないという事です。掻痒感の多くは血管からヒスタミンが遊離させる事によって起こりますが、外用薬の抗ヒスタミン薬では痒みを感知する神経終末にまで至らないため、痒みを抑えるためには内服がどうしても必要になってきます。
    逆に内服では皮膚炎の修復は望めない為、この両者をバランス良く使いこなすことが皮膚炎治療の基本となります
  • (2)
    ステロイド外用薬:
    皮膚炎治療において、非常に良く使われるものですが、悪名が先行してその実際の性状を知らない方が多く正しく理解する必要があります。よく副作用が起こるからと最初から使用を拒否する人もまだいますが、ではその副作用はどのような事がどのタイミングでおこるのでしょうか?実際、ステロイドの副作用を言う人に限ってこの事を知っている人は殆どいらっしゃいません。ステロイド外用薬の副作用は長期連用する事によって、皮膚表面が菲薄委縮する事があげられます。しかしその注意連用期間は個人差はありますがストロングでも1ヶ月、モデレートに到れば半年間の連用及び、夏型の日光の元に日中晒されてという臨床結果ですので、塗ると即日副作用がおこるわけではないのです。
    逆にステロイド外用薬が必要な部位に塗布を行わない結果掻破を繰り返して、皮膚表面どころか真皮層まで変性を来して醜い瘢痕となった例が後を絶ちません。他の消炎剤を使用をすればいいとお考えの方もいらっしゃいますが、現在これらは殆どの皮膚科で使用しておりません。
    それは日光吸収を促進し、局所アレルギーを逆に引き起こす可能性が高いからです。

整 容 皮 膚 科
  • (1)
    美容皮膚科・形成外科:
    当院皮膚科のもう一つの特徴が、担当医師が美容外科・形成外科での就業実績があり、広く最新の美容皮膚の施術方法を熟知している所にもあります。当院でも当初レーザーリフトまで行っておりましたが、現在ではコンサルトを受けて信用できる美容皮膚科に紹介しております。また形成外科は豊富な経験があり、通常の皮膚科では対応できない、創傷のデブリードメントや小腫瘤や膿瘍や美容トラブル(熱傷瘢痕やピアスホール化膿)などの外科的療法にはご定評頂いております。
  • (2)
    スキンケア―
    当院では他院にあるような物販は推奨しておりませんが、必要に応じて肌刺激の少ない化粧品などの手配を行っております。また当院では通常のスキンケアーとして「保湿」と「紫外線対策」を推奨しております。これは通常の皮膚である方も感作される危険性が最も高いのがこの2つと言われており、当院の外用薬にはこれを意識した配合や併用にて、これらを通常のケアから対策するように心がけております。